── 支援を守りながら、やる気と納得感を育てる ──
はじめに
教室で支援を行なっていると、
「〇〇くんだけズルい」
という声が聞こえてくることがあります。
その感情自体は、珍しいものではありません。
子どもたちは、それだけ「公平さ」に敏感なのです。
教室の中では、
「公平であるべきだ」という言葉だけが
以前よりも強く求められるようになりました。
その結果、
「同じ対応をすること=公平」
という考え方が、無意識のうちに選ばれてしまう
場面もあります。
でも、同じ対応が、すべての子にとって
同じ意味を持つとは限りません。
ここで紹介するのは、
「不公平をなくすための工夫」ではありません。
支援を守りながら、教室全体の納得感とやる気を高める
一つの実践的な選択肢です。
なぜ「歩み寄り」が効くのか
「ズルい」という言葉の裏には、
「自分も認められたい」
「努力が報われてほしい」
という気持ちが隠れています。
その感情を押さえ込むより、
参加できる道を用意するほうが、
教室の空気は穏やかに、そして前向きになります。
ただし、大切な前提があります。
支援が必要な子への調整は、別枠で守ること。
この線を曖昧にしないことが、すべての土台です。
そのための指導の視点などについては、
こちらの記事で、もう少し丁寧に整理しています。
なお、ここでいう「歩み寄り」は、
すべての場面で行うべき対応ではありません。
支援が必要な子の調整を守れない状況や、
教師側の管理が追いつかない場合には、
無理に導入しない判断も、立派な選択です。
この考え方は、
教室を「きれいにまとめる」ための方法ではなく、
支援を現実的に続けるための視点だからです。
基本方針
・支援が必要な子のポイント制は、これまで通り維持する
(主眼は「支援」)
・それとは別に、
やる気のある子が努力によって得られる選択肢を用意する
(主眼は「より豊かな成長」)
・「不満を抑える」ことではなく、
「教室全体の前向きな行動を増やす」ことを目指す
次回からは、
この方針を教室でどう「形」にしていくか、
具体的な実践例を紹介します。
ここに灯した言葉を読んで、
もう少し火にあたっていこうと思われたら、
こちらへ…

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