白黒の「粒」を小さくする

── 白と黒だけで、世界をグレーにする方法 ──

はじめに

前回の記事では、
「白黒で考えてしまうのは、未熟さではなく、むしろ一生懸命さの表れかもしれない」
そんな話をしました。

間違えないように、後悔しないように、
できるだけ正しい判断をしようとしてきた結果でもあると。

ただ、その努力が長く続くと、
「決められないこと」そのものが、
苦しさに変わっていくことがあることもお話ししました。

今回は、その続きとして、
白黒をやめようとしなくていい方法について書いてみます。


白と黒でグレーを作る

グレーは、白と黒の“あいだ”ではない

前回の記事でもご説明した通り、
現実のグレーは、厳密には「白と黒のあいだ」ではありません。

白い部分
黒い部分
そのどちらでもない部分

それらが細かく混ざり合って、
全体としてグレーに見えている状態に近いものです。

つまり、
グレーは「曖昧」なのではなく、
「情報が多い」状態とも言えます。


白黒の粒が大きいと、世界は苦しくなる

たとえば、

「生きるか、死ぬか」
「成功か、失敗か」
「正しいか、間違いか」

このように、「大きな市松模様」のように差が大きい白黒は、
それだけで心に強い緊張を生みます。

一方で、

「ハンバーグにするか、パスタにするか」
「今日のシャツは白か、ベージュか…いやライトブルー?」

ここまで白黒の粒が小さくなると、
「見た目はグレー」になってきます。

同じ白黒でも、
粒の大きさが変わるだけで、
心への負担は大きく変わる
のです。


「粒」を小さくしてみる

白黒をやめなくても、
粒を小さくしていくことで、
結果として世界はグレーに見える
ようになります。

・問題を細かく分ける
・差を小さくする
・選択肢を増やす

それだけで、
「決めなければならない重さ」は、自然と軽くなっていきます。

白黒で考えているのに、
なぜか心は楽になる。
そんな状態が生まれます。


上手な「グレー」は負担を減らす

ハードルが下がる

白と黒の差が小さくなるということは、
「白にたどり着くハードルが下がる」
ということでもあります。

極端な白しか認めないと、
ほとんどの現実は、黒に見えてしまいます。

ちゃんとやっているのに、
いつも自分がダメに見えてしまう人ほど、
ここに引っかかっています。

けれど、
小さな白も白として認められるようになると、
同じ現実が、違って見え始めます。

これは甘さではありません。
現実に合った見方に、近づいているだけです。


白黒も、グレーも、どちらも使っていい

すぐに行動しなければならないときには、
白黒思考は、今でも大切な力です。

一方で、

白のハードルが高いと思う時は、
白黒の粒を小さくしてみればいい。

どちらでもいい、あるいは今結論を出さなくてもいいものなら、
「曖昧なグレー」にしておいてもいい。

あなたは、どれを選んでもいいんです。

大切なのは、
どれが正しいかではなく、
今の自分にとって、負担が少ないかどうかです。


おわりに

白黒で考えてきたあなたは、
決して未熟だったわけではありません。

ただ、長いあいだ、正しくあろうと
考え続けてきただけなのだと思います。

もし苦しくなったときは、

白黒をやめなくてもいい、
ただ、粒を小さくしてみる

そのくらいの距離感で、
自分の思考と付き合ってみてください。

白黒のままでも、
世界は、思っていたよりやさしいグレーに見えてくることがあります。



ここに灯した言葉を読んで、
もう少し火にあたっていこうと思われたら、
こちらへ…

▶︎ 灯のそばで、ひと休みする

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