〜言葉のトゲに振り回されてしまわないように〜
はじめに
人とのやり取りの中で、
「どうしてそんな言い方をするんだろう」
「内容より、言い方ばかりが残ってしまう」
そんなふうに、言葉のトゲに心を削られることはありませんか。
この考え方は、
相手を理解するためのものではありません。
あなたの心が、余計に傷つかないためのものです。
言葉には、二つの層がある
人の言葉には、多くの場合、二つの層があります。
- トゲ(外側)
刺さりやすい言い方、強い表現、配慮のない態度など - 栗(内側)
本当に伝えたかったこと、意図、隠したい感情など
外側が痛い「いがぐり」の中にも、ちゃんと栗が入っています。
同じように、トゲのある言葉の内側には、
その人なりの事情や意図が隠れているんです。
このように
「トゲ」と「栗」を分けて見る視点
が持てると、コミュニケーションの負担が大きく変わります。
トゲに反応しすぎると、栗は見えなくなる
いがぐりを素手で受け止めれば、痛くて手を離すのが自然です。
言葉も同じで、トゲをそのまま受け取ると、
- 否定されたように感じる
- 反発や萎縮が起きる
- 会話のあとに消耗だけが残る
といったことが起こりやすくなります。
つまり、
誠実に正面から相手の言葉を受け止めてしまうことで、
逆に相手の「本当に言いたかったこと」を見る余裕がなくなる
場合があるということです。
大切なのは「トゲを受けない」こと
いがぐり理論のポイントは、
トゲを我慢することでも、正当化することでもありません。
ただ、こう捉えてみるだけです。
「この言葉、トゲが強いな。
でも、内側には何か意図があるのかもしれない」
トゲは受け取らなくていい。
分けて見るだけで十分です。
それだけで、
心の距離が一段、離れます。
受け取らなかったからといって、冷たいわけではありません。
だって、相手があなたを傷つけるつもりが本当はなかったとき。
あなたが傷ついてしまうことは、相手にとっても不本意です。
逆に、相手があなたをあえて傷つけるつもりだったとき。
「相手の思う通りに傷ついてあげる」必要はありませんよね。
栗(意図)を「探さなくてもいい」という大事なこと
ここで、とても大切な注意があります。
あなたに、相手の栗(意図)を見つける義務はない
ということです。
- 明らかに攻撃的な相手
- 繰り返し傷つけてくる人
- 距離を取るべき関係
こういう人は「栗を渡そうとして、いがぐりを投げてしまう人」ではなく、
「手当たり次第に危険物を投げているだけの人」と言えます。
こうした場合は、
理解よりも安全と距離が最優先です。
いがぐり理論は、
相手の言動を受け入れるための理論ではなく、
自分を削られないための視点です。
日常での使い方
この考え方を、日常で使いやすくしたのが
「インテントスキャン」というスキルです。
- 言葉そのものではなく
- 「相手は今、何をしたかったのか」に
そっと注意を向ける
当てにいく必要はありません。
一つ仮説を置いて、横に置くだけで十分です。
それだけで、
刺さり方が変わることがあります。
まとめ
- 言葉には「トゲ」と「栗」がある
- トゲは受け取らなくていい
- 栗を見つける義務もない
- 分けて見るだけで、心は少し軽くなる
人との関わりの中で、
自分の心を守りながら立っているための視点のお話。
それが「いがぐり理論」です。
それでもトゲが刺さってしまうときはこちら
また、今「いがぐり」を投げられ続けていてつらい人は、
こちらの記事ものぞいてみて下さい。
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