人生という映画

── カメラは、どこを向いているか ──

はじめに

自分の人生を、一本の映画だと考えてみてください。

あなたという人物の一生を描く、ドキュメンタリー映画です。
そこには楽しい場面も、退屈な場面も、つらい場面もあるでしょう。

当然ですが、
その映画の主人公は、あなたです。

「そんなの、当たり前じゃないか」
「誰だって、自動的にそうなってるよ」

……本当に、そうでしょうか?

人は「自分が見ている世界」を生きている

映画にとって一番重要なものは何でしょう?

脚本でしょうか。
役者でしょうか。
それとも出来事そのもの?

もちろん、それらはとても重要です。
でも「小説ではなく映画」である以上、
実は、もっと根本的なものがあります。

カメラです。

どこを映すか。
何をアップで捉えるか。
何を背景に追いやるか。

同じ出来事でも、
カメラの向きが違えば、まったく別の映画になります。

人生も、これとよく似ています。

人は、「起きた出来事」そのものではなく、
自分が認識した世界を生きている
んです。

主人公が映っていない映画

もしカメラが、

・不幸な出来事
・嫌な相手
・理不尽な環境

こうしたものばかりを映し続けていたら、
スクリーンには何が映るでしょうか。

事故の瞬間。
加害者の顔。
周囲の環境の理不尽さ。

…主人公は誰でしょう?

自分の人生なのに、
自分がほとんど映っていない。

これは、特別な人の話ではありません。
多くの人が知らないうちに、
こんな映画の中を生きています。

主人公に戻る方法

人生を自分が主人公の映画に戻すために必要なことは、
とても単純です。

カメラを、自分に向け直すこと。

今、自分はどう感じているのか。
何がつらくて、何を守りたかったのか。
本当は、どうしたいのか。

「あんなことさえなければ」
「あの人が悪い」
「環境が変わってくれれば」

そういった気持ちを否定する必要はありません。
ただ、そればかりを映し続けない、というだけです。

主人公を映さない映画は、
どれだけ出来事が派手でも、
どこか空虚です。

カメラワークは、練習できる

もちろん、
ずっと自分だけを映せ、という話ではありません。

映画には、風景も必要です。
脇役も必要です。
時には、つらい場面を正面から映す必要もある。

でも忘れないでください。

それはすべて、
主人公を、より鮮明に描くためのカット。

主人公は、あなたです。

おわりに

あなたの人生の映画は、
今、どんな映像が流れていますか?

ずっと同じ場面をリピートしていませんか?
主人公が、画面の端に追いやられていませんか?

カメラを戻すだけで、
出来事は変わらなくても、映画は変わります。

まずは、
「今、カメラはどこを向いているだろう」
それに気づくだけで十分です。



ここに灯した言葉を読んで、
もう少し火にあたっていこうと思われたら、
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