密林の船

──人生の次のステージに立つあなたへ──

あなたはこれまで、自分の人生を進む船の船長として、舵を取ってきた。
大海原で、いくつもの成功と苦難をくぐり抜けてきただろう。

その知識と経験は、長い航海の中で磨かれた、あなただけの誇りだ。

けれど人生は、海の上だけで終わるものではない。
時には「黄金郷」を見つけ、
そこで「幸せに暮らしましたとさ」と幕を閉じる物語もある。

その黄金郷は、海の上にはない。
どこかの島の、密林の奥に隠されている。

旅は、どこまでも続いていく。


── 密林の前に立つあなた ──

あなたはある日、
黄金郷があるとされる島に上陸する。

目の前には、鬱蒼とした密林。
波の音も風の匂いも、もうそこにはない。

そのとき、ふと立ち止まって考える。

── この船は、役に立つのだろうか?
── 海を読む力は、意味があるのだろうか?

答えは「No」だ。

では、この船も、能力も──
全部間違い、無駄だったのだろうか?

もちろん「No」だ。

全て、「“今、ここでは”使えない」だけ。
海と密林では、ルールがまったく違うからだ。
そしてそれは──

あなたの旅が「新しいステージ」に入った

ということを意味している。

あなたの船と能力が、
あなたを新しいステージに導いたのだ。

海と密林では、ルールがまったく違う。


── 密林を進むあなた ──

ここから先、あなたは新しい経験を積む。
新しい感覚と、まったく新しい能力を身につけていく。

時には、これまでよりもずっと深い苦難に直面するかもしれない。
でも、それは「失敗」でも「後退」でもない。

それは「進化」だ。

あなたは、船の船長としての能力に加えて、
密林を進んでいく力をも育てていくのだから。

やがて密林の奥で、あなたは湖に出会うこともあるだろう。

そのとき、久しぶりに船を思い出す。
再び帆を張り、風を読む。
そして気づくはずだ。

──これは「元に戻った」のではない。

「すべてが、ひとつに繋がっていた」のだと。

── 黄金郷、あるいはその先へ ──

黄金郷に辿り着くかもしれない。
あるいは、見つからないかもしれない。

けれど心配はいらない。
密林を生き抜く力が、あなたの中にすでにある。
再び海を渡り、別の島を探せばいい。

だから、もしあなたが

「今までの自分の力が通じない」
「これまでの人生は無駄だったのかもしれない」

── そう感じたときは、思い出してほしい。

あなたの船は間違っていなかった。
それがあったからこそ、あなたは今ここにいる。


ただ、歩き続ける

船が間違っていなかったと知っても、
密林を歩く足が軽くなるとは限らない。

正しい場所に立っているはずなのに、
なぜか前に進んでいる実感がない。

それでもただ、歩き続ける ──

   第二の寓話



ここに灯した言葉を読んで、
もう少し火にあたっていこうと思われたら、こちらへ…

▶︎ 灯のそばで、ひと休みする

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